格上上司は初恋の味をまだ知らない。


オフィスに戻ってからは頭がぼーっとしてしまって、なるべく誰とも話さないようにした。




「君、沢渡さんに何かしましたか?」




「あ、少しだけ話してました!
…彼女の唇って柔らかいんですね。」




後輩の彼が、部長に宣戦布告をしている事とも知らずに。
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