友達イジメ
☆☆☆

昼休憩時間、あたしたち3人は1年A組の教室へと来ていた。


しかし、コトネは食堂へ行っているようでクラスにはいなかった。


「どうする?」


出直した方がいいと考えてサチへそう聞くと、サチは躊躇することなく1年A組へと入って行ってしまった。


あたしとスズは慌ててその後を追い掛ける。


突然教室へ入って来た2年生のあたしたちに、1年生は驚きの表情を浮かべている。


するとサチは教卓の前に立ち、生徒たちをグルリと見回した。


そしてすぐに何かを見つけたような表情になり、教室の後方へと進み始めた。


一体なにをするつもりなんだろう?


わからないからこそ、ワクワクしてくる。


サチが真っ直ぐに向かった先にいたのは、派手な女子生徒4人組の席だった。


みんなお弁当を広げて食べているところだったみたいだ。


「ご飯中にごめんね。ちょっと相談があるんだけど」


サチがにこやかに声をかける。
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