友達イジメ
「コトネちゃんを、少しだけイジメてほしい」


「イジメ?」


そう聞き返し、4人で目を見交わせている。


「そう。ちょっとだけ静かにさせてくれれば、それでいいから」


「でも、イジメなんて子供がやることでしょ」


そう言って笑う4人。


どれだけ気に入らなくても、手を出す事はないみたいだ。


サチは軽くため息を吐きだしてスマホ画面を4人に見せた。


そこにはさっきサチに送った写真が表示されている。


それを見た瞬間、4人は絶句してしまった。


「言う事きかないなら、同じ目に遭ってみる?」


そう言ってニヤニヤとした笑みを浮かべるサチ。


スマホ画面に表示されているのは、リカコがトイレの水を飲んでいる様子だった。


あたしたちがイジメを行っていた事実は消えているけれど、写真として残しておいたものはそのまま残っていたのだ。
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