友達イジメ
「そうだぞ! 俺たちだって早く帰りたいんだからさっさと脱げよ!」


別に教室に残るように指示なんて出していないのに、そんなヤジが飛んできた。


「コトネちゃんも、早く帰りたいよね?」


サチが優しく話かける。


コトネは青ざめて立ち尽くしていた。


「大丈夫。ちょっと裸になるだけだから、なにもこわなくないよ」


サチがそう言いながらコトネのブラウスに手を伸ばした。


一瞬サチの手を跳ね返そうとしたコトネだが、途中で諦めたように力を抜いた。


流れに身を任せてしまった方が楽だと判断したのかもしれない。


あたしはすぐにスマホを取り出し、その様子を動画撮影し始めた。


サチの手によってどんどん制服が脱がされて行く。


教室のあちこちで男子生徒からいやらしいヤジが飛んできた。


コトネはなにもできずに立ち尽くしている。


あっという間に白い下着姿にされてしまった。


その時、コトネの頬に涙が流れた。


「あたしが……なにをしたの?」
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