友達イジメ
「ねぇ、昨日撮った写真、あたしにもちょうだい」


「そう言うと思ってたよ」


イジメの主犯はサチだ。


この動画や写真はサチが持っておくべきだと、思っていたところだった。


「なにかに使うんでしょ?」


動画と写真をサチへ転送して、あたしはそう聞いた。


「うん。とりあえず、お金を持ってきてもらう」


その言葉にあたしは頷いた。


サチの願いはいつだって変わらないみたいだ。


「コトネ、金持ってるのかな?」


「わかんない。でも、ないなら作らせる」


それもそうか。


イジメなんだからなにをしてでも従わせればいいだけだ。


その時、メッセージが届いた。


確認してみると、1年生の4人組からだ。


今コトネが登校してきたという内容のメッセージだった。
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