友達イジメ
４人組はコトネの髪を掴んで引きずりまわし、蹴ったり殴ったりという暴行を加え始めた。


倉庫は目立たない場所にあると言っても、校舎裏のように高い塀があるわけじゃない。


４人は白昼堂々とコトネに暴行しはじめたのだ。


「この動画を先輩に送れば、きっと喜んでくれるよね」


「そうだよねぇ」


いつの間にか４人はあたしたちの忠実なシモベになっていたようだ。


最初少し脅しただけのつもりだけれど、次々とコトネをイジメている間に彼女たちの気持ちにも変化があったのかもしれない。


「なんでこんなことするの……？」


散々蹴られて上体を起こす事も困難になったコトネが、４人を見上げてそう聞く。


「なんでって……お前がゴミだからだよ」


そう答えた次の瞬間、コトネは腹部に蹴りを入れられそのまま気絶してしまったのだった。
< 146 / 290 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop