友達イジメ
☆☆☆

サチとスズの2人と約束をして、あたしたちは3人で学校へと向かった。


こうして3人揃って登校するのは初めての事かもしれない。


「最近、ユウジとはどう?」


スズにそう聞かれてあたしは頷いた。


「毎日メッセージとか電話とかしてるよ?」


最近はコトネイジメが忙しくて部活見学に行けていないけれど、関係は順調だった。


「そっか。それなら良かった」


スズがホッとしたようにほほ笑む。


「なに? まだユウジが誰かと一緒にいることろを目撃したとか?」


険しい表情になってスズへそう聞くと、「違うよ」と、慌てて左右に首を振った。


「カオリさんの呪いの効果って、どれくらい持続するのかと思って」


「え……?」


サチが怪訝そうな表情でスズを見る。


「呪いに期限があるかどうかはわからないよ? でも、もしあったといたら、いずれみんなの記憶も元通りになって、リカコイジメも表ざたになるかもしれない」


スズが早口でそう説明をした。

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