友達イジメ
スズは3人の中じゃ一番大人しいから、イジメの主犯格になれるかどうかも怪しい。


「それより先に、1年A組の教室に行ってみない?」


そう提案すると「どうして? コトネはもう死んだのに」と、首を傾げた。


「みんなの記憶が改ざんされたかどうか確認しなくていいの?」


リカコが死んだ時、幼馴染のヨジキだけはなんだか様子が違っていた。


勘の鋭さや、死んだ相手との関係なんかも関与されるのかもしれない。


だとしたら、念のために確認しておいた方がいい。


「そっか。そうだよね」


スズはようやく納得したように頷き、あたしたちは2人で教室を出たのだった。
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