友達イジメ
☆☆☆
次のターゲットは同じクラスの妹尾マキだった。
マキは2年A組の中で一番大人しくて、正直なにを考えているのかわからない子だった。
休憩時間はいつも1人でいるけれど、本を読むわけでもなくただ机に座っている。
声を聞いたことは数回しかないかもしれない。
「どんな風にイジメる?」
学校の女子トイレ、あたしたち3人しかいない中あたしはスズへそう聞いた。
「とりあえず、イジメの定番をやってみようと思う」
「定番って?」
サチがそう聞いた。
「体操着を隠したり、机に落書きをしたり」
その言葉にあたしはつい「そんなの生ぬるくない?」と、言い返していた。
リカコのときもコトネのときも、もっと過激なイジメ方をした。
「そうかな?」
困ったように眉を下げるスズ。
「いいじゃん。とりあえずスズの提案でやってみようよ。イジメの主犯はスズじゃないとダメなんだから」
慌てた様子でサチがそう言った。
「そっか。それもそうだよね」
あたしのせいでスズの願いが叶わなくなると、申し訳ない。
「うん。それでダメなら、どんどんエスカレートして行けばいいんだよ」
「わかった」
次のターゲットは同じクラスの妹尾マキだった。
マキは2年A組の中で一番大人しくて、正直なにを考えているのかわからない子だった。
休憩時間はいつも1人でいるけれど、本を読むわけでもなくただ机に座っている。
声を聞いたことは数回しかないかもしれない。
「どんな風にイジメる?」
学校の女子トイレ、あたしたち3人しかいない中あたしはスズへそう聞いた。
「とりあえず、イジメの定番をやってみようと思う」
「定番って?」
サチがそう聞いた。
「体操着を隠したり、机に落書きをしたり」
その言葉にあたしはつい「そんなの生ぬるくない?」と、言い返していた。
リカコのときもコトネのときも、もっと過激なイジメ方をした。
「そうかな?」
困ったように眉を下げるスズ。
「いいじゃん。とりあえずスズの提案でやってみようよ。イジメの主犯はスズじゃないとダメなんだから」
慌てた様子でサチがそう言った。
「そっか。それもそうだよね」
あたしのせいでスズの願いが叶わなくなると、申し訳ない。
「うん。それでダメなら、どんどんエスカレートして行けばいいんだよ」
「わかった」