友達イジメ
学校へ到着した頃、周囲はすでに薄暗くなりはじめていた。


「スズ!」


校門前に立っているスズに片手を上げ、駆け足で近づく。


「アキコ、来てくれてありがとう」


「ううん。サチとマキは?」


「もうすぐ来ると思う」


そう言ってスマホを確認するスズ。


時刻は7時半を過ぎたところだった。


「2人とも~」


そんな声と共に、サチが走ってやってくるのが見えた。

あとはマキが来るのを待つだけだけど……。


「マキは本当に来るの?」


ちょっと不安になって、スズにそう聞いた。


どんな風に呼び出したのか知らないけれど、すっぽかされた可能性もある。


「大丈夫だよ」


スズは自信満々にそう言い、あたしをサチにスマホを見せて来た。


そこに写っていたのはマキの下着姿だった。


どこか隠れた場所から撮影したようで、マキはカメラに気が付いていない。


「なにこれ、いつの間に撮ったの!?」
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