友達イジメ
例えマキが目を覚ましたとしても、血まみれで目立ちすぎる。


「えっと……どうしよう」


ようやく我に返ったのか、青ざめてそう質問してくるスズ。


「今から学校へ向かうなら、マキを隠して移動するしかないよね」


「隠すって、どうやって?」


我に返ったせいで頭が働かなくなったのだろうか。


「大きな段ボールに入れればいいと思う」


あたしの提案に、スズは何度も頷いた。


「近くにホームセンターがあったよね? そこで買ってくるの。台車があったらなお更いいけど、なければ自分たちで持ち運ぶしかないよね」


あたしの言葉にスズはうんうんと頷いている。


「でも、ひとまずスズは血を洗いながさないとダメだよ」


サチは血まみれになっているスズへ向けてそう言ったのだった。
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