友達イジメ
☆☆☆

段ボールの中に廃墟にあった毛布を敷き詰めて、その中にマキの死体を入れた。


意識のない人間は想像以上に重たくて、3人がかりでようやく持ちあげることができた。


念のために血痕を拭き取り、触れた部分も布でふいて行く。


これだけでは不十分だとよく理解していたけれど、念のためだ。


「早く行こう」


スズとサチを促し、あたしたちはどうにか廃墟を後にしたのだった。
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