友達イジメ
☆☆☆
大きな荷物を持って歩くため、あたしたちは裏道を通って学校までやってきていた。
狭くて入り組んだ道の上、重たいマキを持っているから1時間近くかかってしまった。
裏門を手で押し開けてみると、鍵はかかっていなかった。
今日も陸上部が練習をしているのだろう。
幸運に感謝しながら校舎裏へと移動して行く。
幸いにも、ここまで来る間に誰とも遭遇しなかった。
あとはカオリさんの判断に任せるだけだった。
スズが段ボールを横倒しにして、蓋を開けた。
中から血の臭いが流れ出してきて、鼻を刺激する。
顔をしかめつつ、マキの体を完全に段ボールから出す事に成功した。
「カオリさん……」
スズが肩で呼吸を繰り返してそう呟いた、その瞬間だった。
一瞬前までそこにあった段ボールとマキの遺体が消えたのだ。
「えっ?」
サチが驚いて周囲を見回す。
しかし、周辺にもマキの姿はない。
あんな状態で、勝手に動くとも思えなかった。
「カオリさんが持って行ってくれたんじゃないの?」
大きな荷物を持って歩くため、あたしたちは裏道を通って学校までやってきていた。
狭くて入り組んだ道の上、重たいマキを持っているから1時間近くかかってしまった。
裏門を手で押し開けてみると、鍵はかかっていなかった。
今日も陸上部が練習をしているのだろう。
幸運に感謝しながら校舎裏へと移動して行く。
幸いにも、ここまで来る間に誰とも遭遇しなかった。
あとはカオリさんの判断に任せるだけだった。
スズが段ボールを横倒しにして、蓋を開けた。
中から血の臭いが流れ出してきて、鼻を刺激する。
顔をしかめつつ、マキの体を完全に段ボールから出す事に成功した。
「カオリさん……」
スズが肩で呼吸を繰り返してそう呟いた、その瞬間だった。
一瞬前までそこにあった段ボールとマキの遺体が消えたのだ。
「えっ?」
サチが驚いて周囲を見回す。
しかし、周辺にもマキの姿はない。
あんな状態で、勝手に動くとも思えなかった。
「カオリさんが持って行ってくれたんじゃないの?」