友達イジメ
「これ見て」


そう言って机から出したのは一冊の公募雑誌だった。


色々なコンテスト情報が載っている雑誌だ。


スズが学校内で読んでいる光景を何度も目撃していて、覚えていた。


「なに?」


そう聞くと、スズがあるページを開いて見せて来た。


そこにはコンテスト受賞者の名前がズラリと並んでいる。


「まさか、この中にスズの名前があるの!?」


「うん。ここ」


スズが指を指したのはライト文芸コンテストの受賞欄だった。


「うわ、本当だ!」


サチが驚いた声を上げる。


大賞受賞者の欄に尾澤スズと書かれているのがわかった。


「大賞って、一番上手だったってことだよね?」


「そうだよ」
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