友達イジメ
曲がり角に差し掛かったとき、前方からヨシキがやってくるのが見えた。


最近、少し痩せた気がする。


「リカコが死んでから調子悪いみたいだよ」


サチが小声でそう教えてくれた。


幼馴染が死んで、それからも次々と生徒達が事故死している。


ヨシキのとってはちょっときついのかもしれない。


「なぁ、お前ら」


通り過ぎようとした瞬間、ヨシキに声をかけられてあたしたちは立ち止まった。


「なに?」


「お前らと、あと1人……尾澤ってヤツだっけ? リカコになにした?」


「え?」


あたしは咄嗟にサチと目を見交わせた。


ヨシキは以前にもリカコの死を疑っていた。


なにか覚えているのかもしれないと、嫌な汗が背中を流れて行く。


「なにって、なんのこと? リカコとは友達だったけど……」


とぼけてそう言うと、ヨシキは顔をしかめた。


「俺、あいつから手紙を受け取ってたんだ」


手紙!?
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