友達イジメ
頼む
放課後になり、あたしたち3人は近くのファミレスに来ていた。


「ねぇ、誰が来るの?」


ドリンクバーのジュースを飲みながらサチが聞く。


「あたしの友達。すぐに来るっていうから、もう少し待ってて」


スズはさっきから公募雑誌に載っている自分の名前をジッと見つめている。


長年の夢が叶ったのが、相当嬉しいみたいだ。


「あ、来た」


店内に体格のいい3人の男たちが入って来るのが見えて、あたしは彼らへ向けて手を上げた。


「なに、あの人たち……」


サチとスズは少し引いているみたいだけれど、あたしにとっては普通の友達だった。


「この子たち、同じクラスの子」


男たちに紹介すると、サチとスズは緊張した様子で軽く頭を下げた。

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