友達イジメ
「こっちもあたしの友達。体格がいいのはボクシングをしてるからだよ」


そう説明すると、サチとスズの２人は安心したようにほほ笑んだ。


「学校終わりに呼び出すなんて珍しいな」


そう言ったのは秋口という名前の金髪頭だった。


ボクシングの腕前は上々で、３人の中でも一番上手だ。


ただ少し荒っぽい性格をしていてすぐに人を怒鳴りつけるくせがあった。


その正確については３人とも似たような感じだ。


「実はちょっと困った事があってさぁ」


「アキコが俺たちを呼び出すときは、大抵困った事があるときだろ」


そう言って秋口は笑った


「まぁ、そうなんだけど」


そう答えて苦笑いを浮かべる。


それでも、ここ数か月間は呼ばなかったんだから褒めてほしい。


あたしは簡単にヨシキが持っている手紙について説明をした。


「読めない手紙を取り返す必要があるのか？」


「念のためだよ。ヨシキはあたしたちのことを疑ってるから」
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