友達イジメ
☆☆☆

次の登校日、あたしたち3人はホームルームが始まる前にヨシキを校舎裏へ呼び出していた。


「用事ってなんだよ」


ヨシキは警戒心をむき出しにしてそう聞いてくる。


「そんなに睨まないでよ。怖いから」


腕組みをしてヨシキに近づき、そう言った。


「早くしてくれよ。教室に戻りたいんだ」


「いいけど。ちょっとこれだけ見てくれる?」


あたしはそう言い、スマホを取り出してあの写真をヨシキへ見せた。


その瞬間、ヨシキの顔が青ざめるのを見た。


目を見開き、呼吸を止めて画面を見つめている。


「なんで……これを……」


「とあるところから入手したの。これって、最近ニュースになってる犯罪被害者の写真だよねぇ?」
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