友達イジメ
ニタニタと笑顔を向けてヨシキを見つめる。


ヨシキはあたしと視線を合わせることができず、俯いてしまった。


「し、知らない……!」


「あれぇおかしいなぁ? これってヨシキが撮影したんじゃないの?」


「お、俺じゃない」


必死に反発しようとしているけれど、声が震えている。


「そっか。もし、ヨシキが犯人なら黙っておいてあげようと思ったんだけど、犯人じゃないから警察に提出した方がいいよね。なんせ、これは立派な犯罪なんだもんねぇ?」


そう言った瞬間、ヨシキがあたしの手を握りしめて来た。


「言っとくけど、このスマホを壊したりデータを消しても意味ないから。この写真持ってる人、他にもいるからね?」


早口でそう言うと、ヨシキは観念したようにユルユルとその場に座り込んでしまった。


「……そうだよ、俺がやった」


頭を抱えてそう告白をするヨシキ。


あたしはサチとスズへ視線を向けて笑い合った。
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