友達イジメ
キャアキャア騒ぐあたしたちに、顔が真っ赤に染まっていくヨシキ。


拳を握りしめて悔しそうにうつむいてしまった。


「なに止まってんの? 全裸になって撮影するんでしょ?」


あたしはそう言い、ヨシキの太ももを思いい切り蹴りつけた。


ヨシキは体のバランスを崩して横倒しに倒れてしまう。

「もうちょっとしっかり立ってなよ。男でしょあんた」


そう言いながら、更にヨシキの腹部を踏みつけた。


あまり筋肉がついていないのか、柔らかな感触が伝わって来る。


「こんなに弱い男のどこが好きだったんだろうね、リカコは」


そう呟いた瞬間、ヨシキの表情が変わった。


「今……なんて……?」


「リカコの趣味を疑うよねぇ?」


「リカコが、俺のことを好きだって? なぁ、そう言ったのか?」


必死になってそう聞きながら上半身を起こす。
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