友達イジメ
やがてヨシキの体は見えないロープに吊るされた。


その瞬間、我に返ったような驚いた顔をあたしたちへ向ける。


あたしはその光景をぼんやりと見つめていた。


もがき、苦しみ、やがて息絶える。


「人間って簡単に死ぬよね」


苦しんでいるヨシキを見ながら、あたしはそう呟いたのだった。
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