友達イジメ
☆☆☆
学校へ向かうとほとんどがユウジの活躍を知っていて、大騒ぎになっていた。
先生たちからもユウジへお祝いの言葉などがあり、最近続いていた不幸な事故については一時の間忘れられる事になった。
「本当によかったね」
昼休憩の少ない時間、あたしはB組に行ってユウジにお祝いの言葉を送った。
「たまたま上手くいったんだよ。アキコが応援に来てくれてたから」
そう言ってあたしの手を握りしめてくれる。
「あたしなんて、応援席に座ってただけなのに」
「それでも、アキコがいてくれたら俺の力になるんだよ」
そんな風に言われたら、頑張ってヨシキをイジメ殺した甲斐があったと思える。
ユウジのためにここまでしているなんて、きっと気が付きもしないのだろうけれど。
「ユウジは絶対にプロに入って活躍できるよ」
「そうなったら、アキコはJリーガーの奥さんってことだな」
「え……」
もちろんそのつもりだったのだけれど、あたしは驚いたように目を丸くしてみせた。
「ずっと一緒にいてよ」
「もちろんだよ」
少し早い口約束のプロポーズのあと、あたしたちは教室の端っこでこっそりキスをしたのだった。
学校へ向かうとほとんどがユウジの活躍を知っていて、大騒ぎになっていた。
先生たちからもユウジへお祝いの言葉などがあり、最近続いていた不幸な事故については一時の間忘れられる事になった。
「本当によかったね」
昼休憩の少ない時間、あたしはB組に行ってユウジにお祝いの言葉を送った。
「たまたま上手くいったんだよ。アキコが応援に来てくれてたから」
そう言ってあたしの手を握りしめてくれる。
「あたしなんて、応援席に座ってただけなのに」
「それでも、アキコがいてくれたら俺の力になるんだよ」
そんな風に言われたら、頑張ってヨシキをイジメ殺した甲斐があったと思える。
ユウジのためにここまでしているなんて、きっと気が付きもしないのだろうけれど。
「ユウジは絶対にプロに入って活躍できるよ」
「そうなったら、アキコはJリーガーの奥さんってことだな」
「え……」
もちろんそのつもりだったのだけれど、あたしは驚いたように目を丸くしてみせた。
「ずっと一緒にいてよ」
「もちろんだよ」
少し早い口約束のプロポーズのあと、あたしたちは教室の端っこでこっそりキスをしたのだった。