友達イジメ
「でも、泣いてたんでしょ?」


そっと近づいて、あたしはスズへそう聞いた。


スズはあたしを睨み付けている。


「別に……」


「友達が心配してるのにあの態度。どうかしてるんじゃないの?」


「本当に、神経が図太いよねぇ。だから盗作なんてできるんだよ」


「うるさい!!」


スズが思いっきり床を殴りつけて叫んだ。


教室内が静まり返る。


「あたしは盗作なんてしてない! それなのに……出版が……」


「もしかして、出版がなくなったの?」


サチが含み笑いを浮かべてそう聞いた。


スズは下唇を噛みしめてうつむく。


まさか、そこまで効果があったなんて思わなかった。


ネット上の中傷は簡単に人の人生を狂わせてしまうみたいだ。
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