友達イジメ
「でもさ、スズだって途中で願いが消えたんだよ? 可能性はあると思わない?」


そう言われれば、気になって来る。


カオリさんの呪いを上手に使わなければ、スズのように夢を壊す結果になってしまうのだ。


あたしはグラウンドを走り回るユウジに視線を向けた。


教室からじゃ、ユウジはあたしに気がついてもくれない。


「ちゃんと、ユウジと話してみるよ」


あたしはサチへそう言ったのだった。
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