友達イジメ
☆☆☆

コンビニでジュースとお菓子を買った帰り、あたしは再びあの歩道橋に差し掛かっていた。


この付近には信号機がないから、どうしてもここを渡らないといけないのだ。


あたしは階段を上がり始める前に、道路の向こう側を確認した。


さっきの男の姿は見えない。


でも、もしかしたらどこかに隠れているかもしれない。


そう思い、気を張った状態でゆっくりと階段を上がりはじめた。


歩道橋の上には相変わらず人の姿がない。


けれど、下を見れば帰宅途中の車が沢山通っている。


もし、今道路に落ちたらあたしはどうなるだろう?


そう考えて背筋がゾッと寒くなった。


振り向いても誰もいない事を確認しつつ、慎重に階段を下りて行く。
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