友達イジメ
☆☆☆

あたしは誰かに狙われている。


コンビニまでの行き帰りの出来事を考えると偶然だとは思えなかった。


だけど、男たちに見覚えはなかったし、心当たりだってなかった。


自室に閉じこもって小さくなっていると、先ほどの恐怖が何度も繰り返し襲い掛かってきて、体が勝手に震えた。


もし、歩道橋の上から転落していたら?


もし、あの車に乗せられていたら?


考えただけで体中が冷たくなる。


「そうだ……秋口たちに連絡……」


ふと思いついて、そう呟いた。


相手は誰だかわからないし、複数の男たちだ。


あたし1人で太刀打ちできる相手じゃない。


こういうときこそ、秋口たちが頼りになった。
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