友達イジメ
☆☆☆
もう、サチはあたしに逆らう気力なんて残っていなかった。
舌を切断して声もでないし、今にも死んでしまいそうな出血量だから、当たり前だけど。
少し歩くだけでも息を切らして倒れ込んでしまいそうなサチを叱咤し、どうにか校舎裏へと到着する。
しかし、すぐにその場に座り込んでしまうサチ。
血液が足りないようで、唇まで真っ青だ。
「さぁ、ウサギ小屋が見えるかな?」
あたしはニヤついた笑みを浮かべてサチにそう聞いた。
サチは俯いたまま顔を上げようとしない。
「スズの時は窓からの転落死だったよね。友達とふざけ合ってて落ちたってことになってた。サチのときはどうかなぁ?」
そう言いながら、あたしは無理矢理サチの顔を上げさせた。
その瞬間、サチの表情が強張った。
なにかに怯えるような目。
震える体。
もう、サチはあたしに逆らう気力なんて残っていなかった。
舌を切断して声もでないし、今にも死んでしまいそうな出血量だから、当たり前だけど。
少し歩くだけでも息を切らして倒れ込んでしまいそうなサチを叱咤し、どうにか校舎裏へと到着する。
しかし、すぐにその場に座り込んでしまうサチ。
血液が足りないようで、唇まで真っ青だ。
「さぁ、ウサギ小屋が見えるかな?」
あたしはニヤついた笑みを浮かべてサチにそう聞いた。
サチは俯いたまま顔を上げようとしない。
「スズの時は窓からの転落死だったよね。友達とふざけ合ってて落ちたってことになってた。サチのときはどうかなぁ?」
そう言いながら、あたしは無理矢理サチの顔を上げさせた。
その瞬間、サチの表情が強張った。
なにかに怯えるような目。
震える体。