友達イジメ
☆☆☆

サチが死んだと言う連絡はその日の内に来た。


放課後、1人で学校近くのパン屋さんで買い物をしていたところ、店内でガス漏れが起きていたようで大爆発が起きたらしい。


幸いにもパン屋の亭主は軽いケガで済み、客として行っていたサチ1人だけが死んだ。


あたしは鼻歌まじりにベッドにもぐりこんだ。


昨日は眠れなかったけれど、今日はグッスリと眠ることができそうだ。


あたしの3つ目の願いはもう決まっていた。


誰よりも幸せになること。


最初からそう望んでいれば、自分のすべての願いが叶っていくはずだった。


誰かと付き合いたいという願いも、お金が欲しいという願いも、夢を叶えたいと言う願いも、たった1つの願いに込められていた。


「おやすみなさい」


あたしはそう呟き、部屋の電気を消したのだった。

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