友達イジメ
☆☆☆

「アキコ、いつまで寝てるの?」


母親が部屋のドアをノックする。


「今日は全校集会がある日でしょ? 早く行かないといけないんじゃないの? アキコ?」


母親が、あたしの部屋のドアを開ける。


あたしはベッドの中にいて、返事をしない。


頭まで被っている布団をはぎ取った瞬間、母親が悲鳴をあげた。


白いあたしの顔。


生気を感じさせない体。


完全に止まっている心臓。


「アキコ! どうしたのアキコ!」


「おい、なんだ? どうかしたのか?」


「あなた! アキコが……!」


慌てふためく両親の様子をあたしはボンヤリと見つめていた。


やがて明るい光があたしを照らし出した。
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