友達イジメ
☆☆☆
今日もとてもいい天気だった。
梅雨開けの7月上旬は暑いけれど、もうすぐ始まる夏休みは楽しみだった。
「おはようアキコ」
早田高校へ向かう途中、友人の山野サチが声をかけてきた。
サチとあたしは同じ2年A組のクラスメートで、1年生の頃から仲よしだ。
「おはようサチ。今日もツインテール? 少しは髪型変えればいいのに」
「う~ん。でも、髪型変わったら誰だかわからなくなりそうじゃん? あたしの顔、都庁ないし」
そう言って笑うサチ。
確かに、印象に残らないような顔をしている。
可愛くもないし、ブスでもない。
だから毎日同じ髪型をして印象に残るように頑張っているみたいだ。
「アキコはいいよねぇ、美人だから」
羨ましそうにそう言ってくるサチにあたしは苦笑いを浮かべた。
「そう?」
自分の顔なんて見飽きているから、美人だとか可愛いだとか言われても特別なにも感じない。
こんなもんか。
っていう程度だった。
今日もとてもいい天気だった。
梅雨開けの7月上旬は暑いけれど、もうすぐ始まる夏休みは楽しみだった。
「おはようアキコ」
早田高校へ向かう途中、友人の山野サチが声をかけてきた。
サチとあたしは同じ2年A組のクラスメートで、1年生の頃から仲よしだ。
「おはようサチ。今日もツインテール? 少しは髪型変えればいいのに」
「う~ん。でも、髪型変わったら誰だかわからなくなりそうじゃん? あたしの顔、都庁ないし」
そう言って笑うサチ。
確かに、印象に残らないような顔をしている。
可愛くもないし、ブスでもない。
だから毎日同じ髪型をして印象に残るように頑張っているみたいだ。
「アキコはいいよねぇ、美人だから」
羨ましそうにそう言ってくるサチにあたしは苦笑いを浮かべた。
「そう?」
自分の顔なんて見飽きているから、美人だとか可愛いだとか言われても特別なにも感じない。
こんなもんか。
っていう程度だった。