友達イジメ
「ほらリカコ、みんな笑ってんじゃん!」


サチがそう言い、リカコの頭をパンパン叩く。


リカコは顔を真っ赤にして俯いてしまった。


「どうしてちゃんとカットして来なかったの? ちゃんとすれば可愛いのに」


笑いながらそう言い、リカコのギザギザの前髪を引っ張る。


気絶していたのだから髪を切りそろえる時間だってなかったかもしれないが、そんなこと関係なかった。


「とりあえず帽子は没収ね。学校内では禁止だし」


「そんなっ」


帽子に手を伸ばそうとするが、サチがすぐに隠してしまった。


帽子は後で切り刻んでおいてもいいかもしれない。


「じゃ、また後でね」


あたしはそう言い、リカコの席から離れたのだった。
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