友達イジメ
さすがのリカコも死にたくなるだろう。


そう考えて、あたしはリカコの体をトイレの個室へと押しやった。


「やめて!!」


必死で抵抗してくるけれど、複数人ではかなわない。


リカコはトイレの床に倒れ込んでしまった。


普段使われていないトイレだから、アンモニア臭がかなりきつくてあたしは顔をしかめた。


「このトイレほんと臭いね。リカコにはお似合いだけど」


そう言って声を上げて笑う。


リカコは倒れ込んだままあたしを見上げ、目に涙を浮かべている。


「で? どうやって飲ませるの?」


スズがサチへそう訊ねた。
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