友達イジメ
よほど悪者に見えているのかもしれない。


「あたしたちリカコの友達だよ? そんなことするわけないじゃん」


サチがめんどくさそうな声で説明した。


「信用できない」


「この前髪だって、リカコが美容院でやられたことなんだよ? ねぇ?」


スズがそう言い、リカコの肩に自分の手を置いた。


その瞬間リカコはビクリと肩を震わせて、目を逸らせてしまった。


「嘘つくなよ。それならどうしてリカコはそんなに怯えてるんだよ」


ヨシキの声が苛立って来ている。


「怯えてなんてないよ。ね?」


そう言ってリカコの顔を覗き込む。


ニキビだらけの顔が引きつった笑みを浮かべた。


「あたしたち4人で楽しくおしゃべりしてたんだから、部外者はどっか行ってよね」


サチがヨシキをあしらい始めた。


ヨシキがここにいたらイジメもできない。
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