友達イジメ
☆☆☆

放課後になるのを見計らい、あたしたち3人はリカコをつれて学校へ来ていた。


正面から入ると目立つから裏口からそっと敷地内へ入って行く。


放課後になると運動部の生徒が裏口を利用したりするから、鍵が開くことを知っていた。


「この辺だっけ?」


ジメジメとした校舎裏にたどり着き、立ち止まる。


「たぶんね」


スズが周囲を見回してそう答えた。


なんせ目印がないからよくわからない。


「ま、いっか。ほらリカコなにか見えない?」


そう聞くと、リカコはブルブルと震えながらあたしを見て来た。


さっき切り裂いた右目は完全に閉じられたままだ。


「ちゃんと確認してよ」


そう言ってリカコの頭をはたいた。
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