友達イジメ
事故死
一体なにが起こったのか全く理解できなかった。


気が付けば周囲に人だかりができていて、救急車と警察車両が到着していた。


あたしたち3人は大人たちによって道路の端へと移動させられ、リカコの体は見えなくなっていた。


「どういうことだと思う?」


ファミレスへ移動してきたあたしは、サチとスズの2人へ向けてそう聞いた。


「なにが起こったのかわからないけど……でも、カオリさんの噂が本当だとすれば、カオリさんがやったことなんじゃないかな?」


サチが震える手で水をひと口のみ、そう言った。


スズも、さっきから顔色が悪い。


そう言うわたしも事故現場を見てから体の震えが止まらなかった。


「カオリさんか……」

< 79 / 290 >

この作品をシェア

pagetop