友達イジメ
生クリームがたっぷり乗ったパンケーキの写真は、見ているだけでヨダレが出てきそう。


「なに? また一緒に行きたいの?」


そう聞くと、サチは大きく頷いた。


「仕方ないなぁ。お小遣いをもらってからなら、いいよ?」


「ありがとうアキコ! 大好き!」


そう言うサチは今にもあたしに抱きついてきそうな勢いだ。


サチの家はあまり裕福ではないため、お小遣いをもらえていないのだ。


土日はアルバイトに出ているようだけれど、見栄っ張りのサチはそれだけでは足りない。


今回みたいに雑誌に載っているカフェに行ったり、新しい物を身に着けていないとみんななから置いて行かれると思い込んでいるのだ。
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