友達イジメ
青白い肌の少女はスッと顔を上げて、あたしを見上げて来た。


その目は真っ白で、黒目がどこにもない。


カッと見開かれた白目の中には青い血管がいく筋にもなって浮いている。


「ひっ……」


悲鳴が喉から出かかったとき、少女があたしの腕を掴んだ。


その手は枝のように細く、氷のように冷たい。


しかし、信じられないほどの強さだった。


「あなたの願いはなに?」


少女がねばりつくような声でそう聞いて来た。


「え……」


「お友達をくれたお礼……」
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