友達イジメ
☆☆☆

あたし、ユウジの彼女になったんだ……。


自分の席に座り、あたしはボンヤリとさっきのシーンを思い出していた。


ユウジにキスをされた頬に熱を持っている感じがある。


「ちょっとアキコ、さっきのなんだったの?」


目を輝かせたスズとサチの2人があたしへ近づいてくる。


「あぁ……。別に、なんでもないよ」


「なんでもないって顔じゃなさそうだけど?」


スズがそう言ってあたしの顔を覗き込んで来た。


まぁ、2人になら教えてもいいか。


そう思ったあたしは、さっきの告白を話して聞かせた。


「嘘、すごいじゃん!」


サチは目を丸くしてそう言い、拍手をしている。



「あの人気者から告白されるなんて、カオリさんの呪いは本物だったんだよ!」


スズはそう言い、今にも飛び跳ねそうなくらい喜んでいる。
< 91 / 290 >

この作品をシェア

pagetop