友達イジメ
「実は、昨日夢の中にカオリさんが出て来たの」


あたしはボロボロの制服に身をまとった少女を思い出し、そう言った。


「え!? その話、もっと詳しく聞かせて!」


スズはそう言い、メモ帳を取り出している。


あたしは昨日見た夢の内容を、できるだけ細かく2人に伝えた。


「相手がカオリさんだって、すぐにわかったの?」


サチにそう聞かれてあたしは左右に首を振った。


「最初はわからなかったよ。でも会話の内容とか、容姿でわかったの」


「そうなんだ……」


そう呟き、何かを考えるように黙り込むサチ。


「なにを考えてるの?」


そうきくと、サチは左右に首を振って「なんでもない」と、答えた。
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