友達イジメ
☆☆☆

後日行われたリカコの葬儀も滞りなく終わり、休日が来ていた。


朝6時に目を覚まし、クローゼットの前で30分ほど格闘しているあたし。


今日はユウジとの初めてのデートの日なのだ。


気合が入らないわけがなかった。


「白いワンピースも可愛いし、花柄のスカートでもいいし、どうしよう」


ブツブツと呟きながらもニヤケが止まらない。


これからユウジとのデートだなんて、信じられないくらいだ。


あたしはベッドに投げ出していたスマホを手にとり、ユウジとのメッセージ画面を開いた。


《ユウジ:明日、開いてる?》


《アキコ:開いてるよ~?》


《ユウジ:一緒に、どこか行かない?》


《アキコ:もちろん! どこに行く?》


《ユウジ:映画とか、ショッピングとかかな。アキコちゃんの行きたい所でいいよ》


《アキコ:ねぇ、あたしたち付き合ってるんだよね?》


《ユウジ:うん。もちろん》


《アキコ:それなら、もう呼び捨てで呼んで欲しいな》
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