Love Eater Ⅲ



そんなソルトの疑問と困惑でさえすぐに、

『魔王様のコネだよ。コ・ネ。魔王の方から重い腰上げて魔女問題から魔混じり問題まで、お互いの均衡を保つ為にも対処とに関する協力の手を貸そうと人間側のお偉いさんにコンタクトを取ったらしい』

『はっ!?だって確か「対処や対策は己が種族で研究進歩していくべきなのだ」って、』

『だから、解決策じゃなくあくまで協力だからね。研究努力するのは人間の方さね。その努力に答えではなくちょっとした助言をして経過を見守るのが魔物側の協力』

『で、そんな唐突な申し出が通ったのかよ?魔物の存在を大っぴらにして受け入れるって言ってんだぞ、それ』

『大っぴらにしなきゃいい』

『はぁっ!?』

『なぁに、結局は今まで通りに過ごせばいいってことなのさ。見解が変わったのは内輪の認識だけ。それに、魔女はともかく今まで魔混じりの存在も知らなかった一般人がいきなり全ての状況を受け止めきれると思うかい?』

『……無理だな。下手したら暴動になる』

『だろう?明かしていくにしても一つずつ時期を見て、解決策を得たものから明かしていけばいいのさ』

『……一般についてはわかったが……内輪の方は?その…いくら神父達でもそんないきなり魔物の協力だとか魔女の補佐とか受け止められてるのかよ?』

『………賛否両論、半々ってとこかね』

『……だろうな』
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