私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



洗面所に置いてるバスタオルを、これまた勝手に使う。


ふわふわでほんのり柔軟剤のいい香りがした。


一人暮らしでも、洗濯も掃除もちゃんとして、バイトも頑張って、料理だって上手。


アツってすごいね。

私はお母さんがいないと、生きていけないよ?


こんな何にも出来ない様な子で、本当にいいの?



何で私なんだろう?


今まで何度も考えたけど、結局は分からないままだった。


でもね、今はちゃんと信じられるんだ。


ちゃんと好きでいてくれてるって。


口ではめったに優しい事なんて言ってくれないけど、アツの気持ちが、ちゃんと私の心に届いてる。





「お風呂ありがと〜アツも入ってきたら?」




っていないしっ!!


部屋の中はテレビがついたままで、アツの姿がない。



「・・・どこ行った?」


やっぱり迷惑だった?



逃げ出したくなるくらい?






―ガチャ



鍵の開く音がして、慌てて身を隠す。



人ん家でこの時間に1人って、かなり怖いんだけど??




「上がった?」


「アツ・・・どこ行ってたの?」


「コンビニ。」



渡されたビニールの袋には、歯ブラシと、




「アイスーっ!!」


やっぱ、優しいじゃん!!




髪も乾かさないまま、さっそくアイスを食べる。



そんな私の顔をマジマジと見るアツ。




ドキドキ・・・




もしかして・・・






「お前・・・スッピン?」




「えっ・・・」




やばっ忘れてたっ!!





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