私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
体を起こして左腕を私の頭の横に置いて、上から見下ろす。
「お前、大丈夫か?」
「たっ多分・・・。」
ふっ・・・って笑った後、ゆっくり重なる唇。
いつもより長いキスに、今度はどんどんふにゃふにゃになっていく。
でも服の上から触れるアツの右手が、次にどこに触れるか、気が気じゃない。
少しずつ上がって来た手が、私の胸まで届いた時、ビックリしてアツの体を押し上げた。
「何?」
「なっ何が?」
「今更ムリとか無理だから。」
意地悪な顔をしてまた近づく体。
「ふっ普通さっ、お前の心の準備が出来るまで待つよ!とかって言わないっ??」
「残念。お前の彼氏、そんな優しい男じゃないし。」
この鬼畜やろ〜っ!!
スケベ!変態っ!意地悪っ!!
そう思ったのに・・・
アツはそれ以上触れては来なかった。
優しいキスをくれるだけ。
「アツ・・・どうしたの?」
私が気になって聞いちゃうくらい。
「何が?」
「だって・・・しないの?」
ゴロンと私の横に寝込んだアツが、私の目を見つめて言う。
「待ってやるよ。お前の心の準備が出来るまで。」
「アツ・・・無理してる。」
「お前、そういう事言うなよな?」
ふざけた様に笑って、私の頭をぐしゃぐしゃって撫でる。
我慢できないのは、
私の方だよ?
「アツ、好き。私、大丈夫だから。」
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