私は彼氏がキライです!?〜ｸﾗｽﾒｲﾄとLOVEﾊﾞﾄﾙ〜

「おい！」



ちょっと不機嫌そうなアツの声。



「なっ何？」



思わず動揺してしまう。


さっきいっくんが言った“泊まるのか？”って、聞こえちゃったかな？




「ふっ･･･焦ってるし。誰だよ、いっくんって？」



予想とは違う質問に、少しホッとしたのも束の間･･･


アツの顔が、えらく怖い。



さっきは、反省してます！もうしませんっ！って、泣いちゃうんじゃないかって位の顔してたのに･･･



本当に同じ人？？って聞きたくなるくらい。




「誰だよ？」



いつもの偉そうなアツ。



もう反省終わり？？

今日は、私が怒ってるんだよ？


忘れちゃった？？




「何でアツが怒ってんのよっ！いっくんはお兄ちゃんですっ！！」



言い返したと同時に再び鳴りだした電話。




♪〜♪〜♪


【成宮 携帯】



画面を覗き込んで、呆れた顔をするアツ。


「･･･もしもし。」


『コナン？あのさ〜お前がいいって言ってた韓国ドラマってなんだっけ？』


声、でかいよっ！！

まず、今電話大丈夫？くらい聞いてよ？


「悲しき･･･」


『あ〜そうだった！思い出した！！サンキュー！！』



自分の用事が終わるとさっさと電話を切ったナル。



タイミング悪すぎだっつーの！！




「ナルも兄ちゃんか？」



「･･･そう。」



「お前･･･携帯折んぞ？」





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