私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
ガシャンと勢いよく閉めた門の音で更に頭が痛くなる。
倉橋の横を通り過ぎて、私は学校へと向かって歩き出す。
「おいっ!お前、おはようとか言えないわけ?」
私の歩くスピードに合わせて、倉橋が自転車を並走させる。
何で朝からコイツがここにいるのか・・・?
いったい何を考えているのか分からない私は、とりあえず無視する事にした。
「おいっ!」
ムシムシ・・・。
「おいっシカトすんなよっ!」
じゃあ話しかけないでよ!
「それが彼氏に対する態度かよ?」
「はぁ!?」
思わず反応してしまった私に、倉橋はニヤリと不適な笑みを見せた。
「乗れよ!」
クイッと顎で荷台を指す。
コイツのペースに乗せられてはいけないっ!
絶対に裏があるはずなんだ!!
再び歩き出した私の前に、キキーっと大きな音を立てたブレーキ音と共に、倉橋の自転車が道をふさぐ。
・・・頭に響く。
「ブレーキ油さしなさいよっ!!」
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