私は彼氏がキライです!?〜ｸﾗｽﾒｲﾄとLOVEﾊﾞﾄﾙ〜

カラオケを出た後、しばらくみんなで喋ったり写真を撮ったりして解散した。



帰りの電車の中では、ずっとユミと手を繋いでいた。



駅でユミと分かれて、大きな花束を抱えながら家までの道を歩く。






門の前。



見慣れた自転車。



「･･･アツ？」



大好きな人。



駆け寄って行くと何だか怖い顔。



「お前、電話でろよ」



「えっ？」



鞄の中から携帯を取り出すと、



「あ･･･電源切れてる」




アツと電話しながら寝ちゃったから充電してなかったんだ･･･


「ごめん。でも、何でアツここにいるの？」



「･･･会いたかったから。」



まっすぐ目を見てそう言ってくれた。



今日はもう会えないって思ってた。


でも本当は一番会いたかった人。



アツの胸に抱きつくと、ギュッと抱きしめ返してくれた。



「誕生日、おめでとう。」



アツ･･･ありがとう。



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