私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



日が暮れて辺りも暗くなり始めた頃、



「アツ、お腹すいた〜!」



たくさん遊んでたくさん歩いたからお腹はペコペコ。



「あ〜ちょうどいい時間だな。飯行くか。」




アツは時間を確認すると駅の方に歩き出した。



“何食いたい?”って聞いてくると思ったからいろいろ考えてたんだけど、アツ何か食べたい物でもあるのかな?



私今なら何でも食べられちゃうよ?



迷う事なくどんどん行くアツに手を引かれながら、人ごみの中を歩いて行く。




「あっあのお店かわいい〜っ!ちょっと覗いていい?」



「おいっ!」



寄り道ばかりする私に、アツはすっかり呆れ顔。



何度も繋ぎ直しては離れる手。



私はちょっとはしゃぎすぎていた。





「アツ、このペアのマグカップ買って、アツのお家に置いてていーい?」



ブタさんのかわいいマグカップを2つ手に取って満面の笑みで見せる。



「えっ?」


「うえっっ!?・・・・・・(誰??)・・・あは・・・すみません。」



恥ずかしいぃ〜っ思いっきり話しかけちゃった・・・



店の中を見渡してもアツの姿がない。



とりあえずブタさんのマグカップをレジに持って行った。



このマグカップで一緒に紅茶飲みたいな〜。アツがこのブタさんで紅茶を飲む姿・・・ぷっ想像しただけで笑える。



ご自宅用ですか?と聞かれてなぜかプレゼント用と答えた私。



でもかわいくラッピングされた箱を、かわいいお店の紙袋に入れてもらって大満足。




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