私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
平日で暇らしいんだけど、私は緊張でいっぱい、いっぱい。
矢島くんは、なかなか覚えられない私に、何度も何度も丁寧に教えてくれた。
ルームの片付けをしている時、
「成沢さんって彼氏いるの?」
突然聞かれて、思わずドキッとしてしまった。
アツがいなかったら、勘違いしちゃうトコだよ。
「あっはい、います。」
カッコいい彼氏が・・・
デヘヘ・・・こう答えるの夢だったんだよなぁ〜。
「指輪してるから、そうだろうなって思って。頻繁に会ってる?」
「同じ学校なんで毎日会ってますよ。」
「いいなぁ。」
そう言う矢島くんの指にもオシャレなデザインのリングが光っている。
「彼女いないんですか?」
「いるよ。でも遠距離だからなかなか会えないんだぁ。」
指輪をクルッと回しながら答えた矢島くんの横顔が少し切なげで、その顔を見ただけで、矢島くんが彼女の事、すごく好きなんだろうな・・・なんて思った。
「実はさ、彼氏のいない子とあんま仲良くしないって決まり事があるんだよね。俺、鈍感らしくてあんまそういうの気にしないから。」
「“彼氏いるの?”なんてストレートに聞いたら逆効果ですよ?彼女さんが心配する理由、何となく分かる気がします。」
こんなカッコいい彼氏と遠距離じゃ心配するの当たり前だよ。
アツと遠距離・・・
無理っ!!絶対やだっ!!
「矢島さんっ!絶対に頑張って下さいね!!私、彼氏以外に興味ないんで、安心して下さいっ!!」
「あはは、ありがと。成沢さん、おもしろいね?」
キラースマイルを見せた矢島くん。
なんか、彼女の事、すごく応援したくなっちゃったよ。
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