私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
家の前まで着いたアツはいつになく緊張している様子。
いきなりすぎる展開に、時間が遅いだの、心の準備がどうだの言うアツをなんとか説得して連れて来た。
「はぁ〜。」
「大丈夫だよ!普通の家族だから。」
「今日、エッチするんじゃなかった。顔合わしずれぇ。」
今更そんな事いってもね?
アツだって、1回ちゃんと挨拶しないとなぁって、前に言ってくれた事があったじゃん?
その時、私嬉しかったんだよ?
「行くか!」
気合いと共に離れた手。
実は私も少し緊張している。
だって・・・初めての彼氏だもん。当然家族に紹介するのも初めて。
玄関を開けると、待っていました!と言わんばかりに走ってきたお母さん。
「おかえり〜!いや〜ん、噂のアツくんだ!初めまして〜!」
ちょっと恥ずかしいけど、歓迎モードで一安心。
「初めまして。倉橋篤貴です。」
アツも愛想よく、挨拶してくれて、自然と私の顔も緩む。
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