私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



でもそれがキッカケで、ようやくお兄ちゃん達がアツに興味を示し出した。



「一途なんだ?浮気しないタイプ?」


「はい、しません。」


「コナミの事、泣かせない自信ある?」

「はい。」


「泣かせたら、俺ら黙ってないよ?覚悟できてんの?」


「・・・はい。」



何かのテスト??


そう思う様な勢いで、アツに質問を投げかける兄達。



でも、お兄ちゃん達もきっと悪気があるんじゃなくて、私の事を心配してくれてるんだと思う。



「もういいでしょ?アツ本当にかわいそうだよ!仲良くしてよ?」



ぷぅーっと拗ねた顔をして睨むと、ようやくいつもの優しい顔で笑ってくれた。


「お前も、わがままばっか言ってないで、ちゃんとアツの言う事きけよ?」



なんか、子供みたいな事を言われてるんだけど、かーくんがアツの事、“アツ”って呼んだ事が、すごく嬉しくて・・・



「はいっ!アツの言う事きいて、いい子にしますっ!!」



なんて子供みたいに元気に答える私。



「じゃあ、乾杯するか?アツ、ビール飲めっ!」


「コラッいっくん!あっくんは高校生なんだから飲ませちゃダメよ!」



「じゃあ俺がアツの代わりに飲むよ。」


「ゆうくんだって、来月まではまだ未成年なんだからいけませんっ!」




やっといつもの我が家の賑やかな食卓に戻った感じ。




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